今、楽を選択すれば幾らでも楽できてしまう便利な世の中です。
家から1歩も出ずにありとあらゆるものが届き、世界中旅する(雰囲気だけ)事も可能。Amazon Echo やら Google Home の登場で、家の中ですら動かなくて済んでしまいます。
今、頑張ったところで10年後20年後も大して変わらない雰囲気もあります。
バブル景気ギリギリ世代のワタクシは、大人たちが浮いたり沈んだりするのを見てきましたが、今の若者が目にしてるのはいつもシカメ面の大人ばかり。
ワタクシが物心着いた時はまだ『三丁目の夕日』っぽかった景色に、コンビニ、ファーストフード、ファミレス、ショッピングモール・・・・新しいものがドンドン増えてきた70~80年代。ファミコンが登場しパーソナルコンピュータや携帯電話も普及して、バブル崩壊以降も『変わっていく実感』があった90年代。
対して、生まれた時から全てが有ってほとんど何も変わってない若者達が、今後も大して変わらないと思うのは致し方ないのかもしれません。
頑張っても頑張らなくても大差ないなら楽した方が良い。そんな夢も希望もない若者が増えているのは、停滞しているワタクシ達大人の責任ですな。(そもそも大人の自覚がありません。すみません。)
いつ楽するか
裏表、光と影、アッチとコッチ一対で存在しているのが物事の本質です。『苦・楽』も基本的に一対で存在してバランスしていて、『人生楽ばかり』ってわけにはいかないのが真理。何かを手に入れるには何かを手放す必要がある。この世は常に Deal の連続なのです。
何の努力もせずに今楽をしようとしたら、果てしなく楽できて簡単に人生棒に振れますが、今ちょっと頑張れば近い未来楽することは可能です。
がむしゃらに頑張ったか?と聞かれたら愛想笑いで誤魔化すワタクシも、そこそこに頑張ったからひと月の実働100時間以内でのほほんと暮らしている。ま、この状態を維持するのも実はそんなに楽じゃなかったりもするのですが。
肉体的にも同じです。
はじめてまともにスクワットしたら誰でも疲れます。ここで・・・
- 疲れるからやらない
- 疲れるけどちょっと続ける
- 疲れない方法を探す
といった『苦・楽』の選択がでてきます。
【1.疲れるからやらない】を選択するのは、近い将来歩き回れる自由との Deal です。【2.疲れるけどちょっと続けてみる】は、少し未来の楽と Deal。この2つは単純に『苦・楽』の 順番が入れ替わっているだけなのでわかりやすいですが、注意したいのは【3.疲れない方法を探す】。
同じようにみえるスクワットでも、フォームの違いで疲れにくくすることはできます。んが、折角“今”『苦』を選択したのに肝心なところで『楽』しちゃ相殺されます。フォームが崩れたら膝や腰も痛めて踏んだり蹴ったりです。
立つ・座る・歩く。日常動作でも一緒。慢性的な痛みの大半は楽とのDealなのです。
正しいフォームでスクワットするとより一層疲れますけれど、暫く続けていたら疲れなくなってきます。幾つになっても身体は状況に合わせようとしてくれる。進化も老化もアナタの選択を受け入れて進むのであります。
出来なかったことが出来るようになって楽になるのです。このプロセスを踏まず身体を変化させずに、姿勢や動きだけ楽するのは故障の原因になるのでやめた方が良いです。
「たった○○で楽々腰痛解消」
「楽に歩ける○○シューズ」
「楽してダイエット」
そんな発信の方が人気を博すのは100も承知ですけれど、Deal があると実感しているワタクシは楽って言葉がどうにも嫌いなので真似できませぬ。
大体、楽して楽しいことなんて滅多にないでしょ?楽はしない事。楽しいはする事。同じ字だけれど意味は180度違うのです。
あなたが手に入れたい【楽】は何と引き換えになるのか、よーく考えましょう。
ハイキング日程再考中
ただ生きるだけなら山なんぞ登る必要はありません。んが、わざわざ疲れるハイキングに行ったら何か起こるのではないかと思う塾生・卒業生をお誘いしております。んがんが、日程を再考中です。すみません。
今月29(水)なんてどうだろう?