皆さんはどんな人が好きですか?
優しい人?面白い人?知識が豊富な人?イケメン?美魔女?
ま、色んな好みがあるでしょうが・・・
- 怖そうに見えて優しい
- おしとやかそうに見えてド天然
- 頼りなさそうでいて博識
- イケメンなのに料理上手
- 美魔女なのに良き母
見た目など第一印象とのギャップがあると、より一層興味をそそられるのはワタクシだけではないと思います。
今回はそんなギャップのお話です。
実像と虚像
昔々、P.A(コンサート等の音響)をしていた頃にテレビ画面にいる数々の人達と実際に会っていたわけですが、画面上の印象を良い方に裏切るギャップを持っていた人は残念ながら数えるくらいしかいませんでした。今思いつくのはものまね四天王の清水アキラさんくらいですかね。テレビではいつもハチャメチャやってましたけど実際は物凄く腰の低い良い方でした。
アイドルとか演歌とかお笑いとか色んな方とお仕事しましたけど、大半の方は残念ながらテレビでの印象を崩壊させるネガティブギャップをお持ちでございました。あれでホントのプライベートではまた素敵なギャップをお持ちなのかもしれませんけれどね。
個人的に素敵だなぁと思うギャップは真面目な天然とツンデレ。いかにも!なスポーツカーよりも『羊の皮を被った狼』の方が好きです。実際は『羊の皮を被った山羊』くらいで十分ですけどw。
逆にギャップが全然ない人ってのもわかりやすくて好きです。
地元の超有名釣人、元Zealの柏木さんとか、日本一忙しい潮来釣具のオジサンとか、DVDで観たまんまでそれはそれで感動したもんです。瀬川瑛子さんや朝丘雪路さん、チェッカーズのくろべえさんなども、素のままでテレビにご出演していらしたと思います。
国民認識度がそこまで高くなくても、派手な虚像を構築して商売できちゃう昨今。意図的にギャップを広げて目立つのも良いけれど、そんな人は突如姿を消したり関連のない商売に鞍替えしたりする事が実に多い。見る眼を養うと、隠しきれない違和感が漂っていて友達には成れない空気が漂っているのであります。
整体院の多くも芸能人みたいなネガティブギャップになってますよ!
使い方によっては魅力を引き立てるギャップですが、負のギャップを演出してしまっている整体院は物凄く多いです。
大金投じて立派なウェブサイトを作ってもらって、『何処へ行っても取れなかった痛み』『アレもコレもソレも全部お任せ』『地域No.1』などなど立派なキャッチを並べ立てて、どんな凄い整体師がどんな事するのか期待上げまくり。
「今から面白いこと言うよ!」って言ってから人を笑わせるような至難の業をわざわざ演出してしまっているのであります。
ま、人の好みも100人100様なので、『賢そうに見えて実は何も知らない』『しっかりしてそうで頼りない』などを愛おしく感じちゃう人もいるのでしょうが、効きそうで全然効かない整体を「仕方ないなぁ」と母性本能で愛してくれる人はまず居ないでしょう。
ギャップの方向と開き加減に注意
実はこのエントリを思いついたのは某格闘家の早すぎる訃報を聞いた瞬間でした。
ファイトスタイルもキャラクターも何とも言えない違和感があってファンではありませんでしたが、一時の格闘技ブームを牽引した立役者であったことは間違いない偉大な“神の子”。彼の訃報を受けて最初に頭に浮かんだのが『ギャップ』でした。
オリンピック代表一家に生まれ育ったわけで、全身の入れ墨やギャングファッションとは裏腹に、線路に落ちた人を助けたり子煩悩なお父さん振りを見せたり動物好きだったり、人としての優しさをふんだんに持ち合わせていたのは想像に難くない。家系もさることながら強ければ優しくなれるのは自然の成り行きですしね。
早くに死んでしまう人を見るにつけ、周囲の期待に応えるべく創り上げてしまった虚像が本来の自分とあまりにかけ離れギャップが開き過ぎてしまっているように見えて仕方がないのです。
ギャップは魅力でもあるけれど、自分の意志と裏腹に制御できないほど開きすぎてしまったらカラダにとってとても辛い事なのかもしれない。
現役バリバリの頃も怪我など公表しなかったし癌もギリギリまで公表しなかった。RIZINの榊原CEOが「実は2年前から」と文章にして水を指してしまったけれど、わざわざ都内を離れ最終的にはグアムまで行って治療するなど徹底して虚像を守っていたようでした。
41歳。大人の男としてこれからが盛りの早すぎる死。好きかどうかは別としてアナタは凄かったです。ご冥福をお祈りいたします。
使い方によって抜群の効果を発揮するモノというのは、使い方を間違えればとんでもない逆効果を生んでしまうモノでもあるということ。
いつまで生きられるかはやっぱりわからないから、下手にキャラ作ったりせずやりたいことをやりたいようにやって自然で魅力的なギャップを持ちたいものです。
あ、ちなみに、徐々にではなく突然発症する本当の40・50肩(フローズンショルダー)の多くは、アウターマッスルとインナーマッスルのギャップ開き過ぎです。