手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
先日の日曜日は、実技の授業を返上して芋掘りでした。
教室で身体に触るのだけが整体の勉強じゃないのであります!

自然農の芋掘りに学ぶ【多様性】

手力整体は自然農みたいな整体を志しています。

効率よく大きな野菜を沢山収穫する慣行農法では、常に人が手を加えないと野菜は出来ませんけれど、栗やアケビやサルナシや各種山菜などは山の中で誰の手も借りずに勝手に毎年できます。

その土地で育つものを自然に育てれば、肥料も農薬も使わず虫にも食われず放ったらかしで野菜ができる。当たり前といえば当たり前、常識はずれといえば常識はずれな農法が【自然農】です。

常識的な慣行農法は、より大きく、美しく、沢山、収穫しようとする農法であって、そいういうものを求めるユーザーが作り上げた農法といえます。

現状の医療や民間療法もまさに、『手軽に・安く・効果よく』を求めるユーザーが作り上げたもの。で、言うまでもなく常に人の手が必要で、ずっとお金が掛かるというまさに負のスパイラルになっているわけです。

自然の回復力・身体の恒常制

2011年12月の浄土ヶ浜

「人間が作ったもん以外はもうみんな元通り」
あの津波に襲われた浄土ヶ浜の方も仰っていましたが、 山や森林、海や川など、人の手から遠いところにある自然は、災害や人災で壊されても回復力を発揮していつしか元に戻ります。

「●●が大量発生」などして生態系のピラミッドが一時いびつになったとしても、いつしかもとの三角に戻る。海がサメだらけになったりサバンナがライオンだらけにならないのもそんな力のおかげです。
(だから池の水全部抜いて●●を駆除するなんて人間のエゴでしかありません。●●だけになったら●●も絶滅することを自然は知ってるのです。そう流行りのウイルスもね)。

人間も肉体は自然の産物ですから同じような回復力【恒常制】を持っています。壊れたとしても放っておいたら勝手に元の状態に戻る(治る)のです。

いつまで経っても治らないのは、そもそも環境が合っていないか、余計なことをしているかのどちらか。もしくはその両方。

人間の場合、身体を変えたかったらアレコレと余計なことを考える頭を変えなきゃならんのが面倒なところです。(その点犬の整体は良いですね)

治ろうとしている身体の邪魔をしない。医療や民間療法にとってこれが一番肝心なことなのであります。

自然農みたいな整体のための【多様性】

元来の自分が気持ちよく生きられる環境に身を置いて、偏りを生む執着を手放せば、恒常性が働いて勝手に治る。
そんな心身になるためのお手伝いやアドバイスをするからには、自らも実践して体感していた方が断然良い。実感がこもっていないと伝わるものも伝わりませんからね。

元来の自分が気持ちよく生きられる環境かどうかは、色々試してみなければわかりません。
ピッタリとはまる環境になったら、言葉では言い尽くせないくらいの居心地の良さ、拍子抜けするくらいの生きやすさを感じて、「それ」だとわかるはずです。

偏りを生む執着を避けるには、世間の意見に惑わされ「良い」とか「悪い」とか決めないこと。好き嫌いせずとりあえず何でも試してみることです。

すると結果的に多様性が手に入ります。
自然の回復力も身体の恒常性も、自然農の畑で野菜を雑草化できるのも、多様性あればこそ。偏って●●だけになったら恒常性は機能しないのです。

ぶっちゃけ先日の芋掘りで、卒業生と現役生の間に大きな『多様性の差』みたいなものを感じてこのエントリを書いているのあります。

手力整体塾で沢山気付ける豊かな人生を

こんなご時世なので卒業生に声をかけて一緒に遊ぶのも丸1年振り。現役生と遊ぶのははじめて。初めて一緒に遊ぶ現役生が要領を得ないのは仕方がないことかもしれませんが、同じ芋掘りに参加したのに吸収できたことは随分と差が出ているように思えてしまったのです。

何が言いたいかというと、芋掘りに誘われて芋掘りだけで帰るのはあまりにもったいないということ。せっかく【自然農の畑】という未知の領域に踏み込んだんだのだから、もっと貪欲にキョロキョロして気になることをどんどん質問してもらいたかった。(先輩に開業についての質問はあったようですがそれは畑じゃなくてもできるw)

  • ●●な腰痛には○○をする
  • 芋掘りは芋を掘る

義務教育で染み付いた単純な答えへの執着は中々拭えませんな。

んが、卒業生達は芋掘りを芋掘りだけでは終わらせません。畑のアチコチで色々気付いて沢山質問してくれるのが嬉しいやら頼もしいやら。

もっと沢山の【視点・視野・視座】を持ちましょう。同じところにいても数倍の多様性が手に入ります。逆に、どんなに沢山の情報を仕入れても【視点・視野・視座】が同じなら全部無駄です。

畑のセオリー通りに菜園をやっている人とワタクシとでは、手に入れているモノも数も多分全く違います。別にどっちが良いってわけではないので好きな方で良いと思いますけど、多様性をもって恒常制が機能する心身が欲しいなら選択は限られると思います。

ワタクシが畑で気付いたことはこちら↓

以前にも似たようなブログを書いた気がして自分のブログを探しまくりました。現役生とももっと一緒に遊ぶ必要がありそうですね!

いやしかし、途中結構な雨に降られましたが、全員が普通にカッパ着て作業を続行したあたりは流石我が塾生!その点は褒めて使わすwwそういう人が集まっている手力整体塾です。

「生き方」をそのまま「働き方」に

【生き方を】そのまま【働き方】に

『遊ぶように学び、遊ぶように働く』。素のままの自分で誰かの役に立つと「生き方」はそのまま「働き方」になる。
「頑張る」より「愉しむ」。遊びが全てを救う。そんなモットーの手力整体塾@からだ応援団です。

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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