今週もまたヨガの教室を開いている方が手力体験にいらしてくださいました。『施術はセルフケアへ続く過程』というスタンスがすっかり固まった手力整体にとって、大変嬉しい方向です。ありがとうございます。

医療でもなければ医業類似行為でもない民間療法の整体はヘルスケア産業。同業は接骨院やマッサージ院ではなくフィットネスクラブやヨガ教室だと思うのが正解。
対象は健康範囲病気未満。西洋医学の範疇でないもの、未だ医学的な原因の特定できないもの、いわゆる未病と言われるものです。(医学的には腰痛の85%が原因不明です)

ところがユーザーから見ると、整形外科などが比較対象になっているのが現状だと思います。つまりそこにギャップがあるのです。

ヘルスケアサポート

4兆円から10兆円へ。保険外の民間サービスを使って新市場を

2014年に政府が掲げた成長戦略第3の矢が『健康寿命の延伸』。4兆円と言われるヘルスケア市場を、2020年までに10兆円規模まで押し上げる構想を打ち出しています。
増え続ける医療費削減も目的のひとつなので、平たく言えば『病気になる前に健康を金で買え』と言っているわけです。

上辺だけ見たら何だか整体院にとっても“良い波”のような気がしますけれど、現状健康をお金で買っている人、例えばフィットネスクラブの会員数だと国民全体のたった3%ほどなのです。しかもこの割合はここ30年ほどあまり変わっていません。クラブは激増しているのに!
日・米・英の民間フィットネスクラブ産業市場データ
健康保険というありがたい制度のおかげで、日本人の参加率は米・英の1/3以下。

そのくせ、内閣府の調べによる国民生活の関心事では、老後の生活設計に次いで自分の健康が気に掛かるのだそうです。

国民生活の関心事

何とも矛盾してますな、日本人。

第3の矢が的外れなワケ

多くの人にとって、病気にならないかぎり健康はありがたくないのです。人間は忘れっぽいから、健康に感謝するのは病に伏している時だけ。だから第3の矢は的を射抜けない。

だいたい健康はお金で買えるのもじゃない。
ひとりひとりが意識を高め、自分の身体をしっかりと感じコントロールしていれば、それだけで健康寿命は伸びると思いますがね。

フィットネスクラブの会員3%以外にも、統計には現われない、やりたい事を楽しみながら結果的に自分で健康管理ができている人は、20%くらいいるんじゃないかと推測します。
医療にもヘルスケアにも余計なお金を掛けず楽しいことまでやっている、1番オイシイ生き方がそこにあるわけですな。

残りの大半を占める人達が消費する、40兆円もの医療費を減らすべく放たれた第3矢ですけれど、『健康のために運動できる人なんて基本的に居ない』という思考が抜けているから不発に終わるのです。

  • 好きなことを楽しみながら結果的に健康な人
  • 楽しみ方がわからずにアレコレ人任せにしている人

前者は既に健康だし、後者は自分じゃ何もしません。医療とヘルスケア産業は似て非なるもの、それぞれ違う言語を持った人種が暮らしているエリア。養老先生いわく「バカの壁」に隔てられているのであります。

壁の向こうで疑問を感じた人が通るのが、整体という道なのかもしれません。

そもそも、増え続ける医療費を本当に削減したいのなら健康寿命などと言わず、長生き禁止にすれば良いだけのことです。老害にしかなってない国会のご老人達が自ら進んで姥捨て山へ行くくらいしてくれた方が、国を思う真剣さも伝わります。

健康は金で買えない。
人に頼るのはちょっと違うなと疑問に思った方、自分で変えなきゃ変わらないと気付いた方々は、ちょうど境目、ギャップにいる整体師が壁を越えるお手伝いをします。

健康はありがたくないので『健康のため』では何事も続きません。楽しければ続く。カラダの事をもっと面白く!整体もヨガもフィットネスクラブも『面白そう』という基準で選ぶのが正解だと思います。

そんなわけでワタクシは先日またまた山歩してきました。

山歩

今回は鎖場なぞあるところ。頑張ったご褒美は・・・・

山歩

見たことない景色の数々。

山歩

ランドマークタワーまでクッキリ。

山歩

写真じゃ伝えきれない幻想的な光景に暫し見とれる。

もう少しロケハン兼伊藤自身の修行を重ねたら、その内みんなでハイキングに行きましょう。登山部・・・いや山歩(さんぽ)部作るぞ!

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