整体院はどうなる？新型コロナウイルスによる休業要請について

整体院はどうなる？新型コロナウイルスによる休業要請について

ゴールデンウイークを前に緊急事態宣言が全国に拡大されたのを受けて、施設の使用停止（休業要請）対象の業種がまとめて公表されました。

施設の使用停止（休業要請）対象

キャバレー
ナイトクラブ
ダンスホール
スナック
バー
ダーツバー
パブ
性風俗店
デリヘル
アダルトショップ
個室ビデオ店
ネットカフェ
漫画喫茶
カラオケボックス
射的場
ライブハウス
場外馬（車、舟）券場

大学
専門学校
高等専修学校
専修学校、各種学校
日本語学校、外国語学校
インターナショナルスクール
自動車教習所
学習塾

英会話教室
音楽教室
囲碁、将棋教室
生け花、茶道、書道、絵画教室
そろばん教室
バレエ教室
体操教室

体育館
屋内、屋外水泳場
ボウリング場
スケート場
柔剣道場
スポーツクラブ
ホットヨガ、ヨガスタジオ
マージャン店
パチンコ屋
ゲームセンター
テーマパーク
遊園地
劇場
観覧場
プラネタリウム
映画館
演芸場

集会場
公会堂
展示場
貸会議室
文化会館
多目的ホール
博物館
美術館
図書館
ホテル（集会の用に供する部分に限る）
旅館（集会の用に供する部分に限る）
科学館
記念館
水族館
動物園
植物園

ペットショップ（ペットフード売り場を除く）
ペット美容室（トリミング）
宝石類や金銀の販売店
住宅展示場（戸建て、マンション）
古物商（質屋を除く）
金券ショップ
古本屋
おもちゃ屋、鉄道模型屋
囲碁、将棋盤店
DVD、ビデオショップ
DVD、ビデオレンタル
アウトドア用品、スポーツグッズ店
ゴルフショップ
土産物屋
旅行代理店（店舗）
アイドルグッズ専門店
ネイルサロン
まつ毛エクステンション
スーパー銭湯
岩盤浴
サウナ
エステサロン
日焼けサロン
脱毛サロン
写真屋
フォトスタジオ
美術品販売
展望室

幼稚園
小学校
中学校
義務教育学校
高等学校
高等専門学校
中等教育学校
特別支援学校

施設の使用停止（休業要請）対象外

オンライン授業
家庭教師

ゴルフ練習場（※1）
バッティング練習場（※1）
陸上競技場（※2）
野球場（※2）
テニス場（※2）
弓道場

神社
寺院
教会

病院
診療所
歯科
薬局
鍼灸、マッサージ
接骨院
整体院
柔道整復

卸売市場
食料品売り場（※）
コンビニエンスストア
百貨店（生活必需品売り場）
スーパーマーケット
ホームセンター（生活必需品売り場）
ショッピングモール（生活必需品売り場）
ガソリンスタンド
靴屋
衣料品店
雑貨屋
文房具屋
酒屋

飲食店
料理店
喫茶店
和菓子、洋菓子店
タピオカ屋
居酒屋
屋形船

ホテル
カプセルホテル
旅館
民泊
共同住宅
寄宿舎
下宿
ラブホテル
ウィークリーマンション

バス
タクシー
レンタカー
電車
船舶
航空機
物流サービス（宅配等を含む）

工場
作業場

銀行
消費者金融
ATM
証券取引所
証券会社
保険代理店
事務所
官公署

保育所等（幼保連携型認定こども園を含む）
学童クラブ
障がい児通所支援事業所
上記以外の児童福祉関係の施設
障がい福祉サービス等事業所
老人福祉法、介護保険法関係の関係の施設
婦人保護施設
その他の社会福祉施設

理髪店
美容院
銭湯（公衆浴場）（※）
貸倉庫
郵便局
メディア
貸衣装屋
不動産屋
結婚式場（貸衣装含む）
葬儀場、火葬場
質屋
獣医
ペットホテル
たばこ屋（たばこ専門店）
ブライダルショップ
本屋
自転車屋
家電販売店
園芸用品店
修理店（時計、靴、洋服等）
鍵屋
100円ショップ
駅売店
家具屋
自動車販売店、カー用品店
花屋
ランドリー
クリーニング店
ごみ処理関係

指標は東京都

上の一覧は神奈川県のウェブサイトから拝借しましたが、東京都に"右にならえ"でほぼ一緒。わざわざ「タピオカ屋」が名指しで掲載されてたりしてちょっと不思議な感じがするのは流石お役所です。

「要請」というヌルいお達しなので、聞こえないふりして営業を続けている夜のお店は未だ沢山ある模様。手力整体塾横のビルにある雀荘もシレッと営業中です。

『ほぼ一緒』と言ったのは、我ら整体院の扱いが一見ちょっと違うから。

妙な圧力が有ったのかどうか知りませんけど、東京都では当初『要請対象外』になっていた整体院を『要請対象』に改め、※付きで「主として利用者が身体機能の維持を目的として利用する施設は、要請の対象外とする」と難しい言葉が添えられました。
（電話確認した人の話だと、身体機能の維持＝治療だそうです。つまり国家資格者オンリー）

神奈川県の方はどうなっているかというと、対象外の『医療施設等』欄に鍼灸マッサージや柔整とならんで整体院を表記。有資格者がおこなうものに限るとされています。

「柔整の免許持ってるけどウチは整体院なんだよ」とか、
「ウチがやってんのは治療なんだよ」とか、
なんだか面倒くさい人が電話口でごねた感じが伺えます。

ワタクシの脳みそでは、医療施設の欄に整体院が掲載されてるのも不思議なんですけど。

緊急事態宣言後の整体院の実情

休業要請があろうがなかろうが、緊急事態宣言以降、院やサロンへ足を運ぶお客さんは激減してるのが実情です。既に入っていた予約も多くがキャンセルになっていると聞きます。自主的に1ヶ月先へリスケしてもらったという人もいました。

今月に入ってからは何処もかしこもカチカチ山です。

【整体師】という国家資格は存在しないので、有資格者がおこなう整体というのも事実上存在しません。柔整、あん摩マッサージ、理学療法士などの有資格者でも整体を謳うならある意味無資格なわけです。

誰がやっていようが整体院は医療施設じゃない。

身体機能の維持・回復を促して『整体』を目指すよう様々な取り組みをするけれど医業類似行為ではありません。

社会生活を維持するうえで必要な施設かと問われたら多分そうじゃない。
不要不急の部類、寧ろ贅沢品だと思います。

しかも割と濃厚接触を伴うわけで、面倒な但し書きなど不要で休業要請対象一択の業種でしょう。

かといって、東京都で最大50万円、神奈川県に至っては最大で30万円（1店舗だと20万円）。1回こっきり支払われたところでどうにもなりませんから、要請を無視して営業を続けることも選択に入ってきます。5/6で収束する訳もありませんからね。

こんな時だから濃厚接触になる施術を避けたい人がいるのは当然だけど、こんな時こそ施術を受けたい人も沢山います。最前線で奮闘してくださっている医療従事者さんなんかきっと受けたいはず。

けれど、自分や自分の施設から感染が広がってしまったら・・・・

休業要請対象外の施設から感染者が出るというのが多分最悪のシナリオです。休業支援金も無ければ封鎖に対する何の保証もありません。

大変ありがたいことに無資格の整体院は休業要請対象です。
感染拡大協力金をもらって大人しくしていたほうが賢い気がします。

訪問整体のご予約を頂いている古いお客さんは、都度確認をとってご希望なら万全の体制でお伺いしていますが、ワタクシもそろそろ1回休んでおきましょうかね。

整体院のこれから

ワクチンが出来てインフルエンザと同じ扱いになるまで1年位はかかるでしょうか。それまではきっと繰り返し自粛要請が出る。短く見積もっても2020年はずっとこんな感じなんだと思います。

休業要請が引き伸ばされたとしても協力金が続けてもらえるわけじゃないから、営業スタイルの抜本的な改革は必須です。

ZOOMをはじめとしてオンラインでの○○が盛況ですが、施術の提供だけで完結していた整体院ではシフトすることができません。

その点、手力整体は元々

• 施術は確認のひとつ
• しっかり診られたら施術はなくても良い

というスタンスなのでオンラインセッションに切り替えることは出来ます。

ただし、施術が有った時と似たような結果が出せたとしても、同じ料金はきっと取れない。いかにマネタイズしていくか、どんな付加価値を付けていくか、柔らか頭が試される時です。

考える時間はいっぱいあります。この時間の使い方が大きな差を生むのは明白です。
いつかやろうと思っていたことをやるのも良いでしょうし、この間にジャンジャン情報発信して名前を売っていくのも良いでしょう。

ただ耐えるのは1番もったいない。
いくら望んでも元通りにはなりませんからね。
変わり時、変え時なんです。

身体に触らないスタイルの整体は確実に広まる。
そもそも【体育】なんだからある意味本来の形に戻るのかも知れません。

実技のない、オンラインで完結する整体スクールもきっと増えてきますね。
一応手力整体塾では昨年からやってます。

まとめ

東京も神奈川も整体院は休業要請の対象施設です。
東京都は4/22から受付がはじまり5月上旬には協力金の支払いが始まるようです。くわしくは→ https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/attention/2020/0415_13288.html

残念ながら神奈川県はまだ補正予算案が通っていないようです。（4/24から受付始まりました）→ https://www.pref.kanagawa.jp/docs/jf2/coronavirus-kyoryokukin/index.html

けどまあきっと可決されるでしょうから、もらえるものはもらって感染拡大防止に努めましょう。

話は全然違いますが、からだ応援団の畑はじめました。三密を避けて土いじりしたい人、ご案内します。エネルギー出ますよ！