脚のトラブルはつま先の向きから

小さな整体スクール「手力整体塾」を主宰しているパンチ伊藤です。脚のトラブル、ひいては身体の様々な部位に影響を与えるつま先の向きについて知っておきたいことをまとめました。

脚のトラブルはつま先の向きから

つま先の向きが様々なトラブルの元になっているのはれっきとした事実。なのに、日本人のつま先はやたらと内側を向きたがるようで実に『厄介極まりない』というのが整体師としての意見です。

身体が痛んだり壊れたりするのは使い方を間違えているから。

そんなわけで『身体と取説』として最後までお読みいただければ幸いです。

つま先を内に向けると起こること

身体が正常な機能を発揮するためには当然理想の使い方があります。
つま先の向きもそのひとつ。

人間のつま先は少し外を向いているのがニュートラル。全ての関節・筋肉をまんべんなく使うために欠かせません。

筋肉をくまなく万遍なく使うということは少し疲れるわけです。お陰で代謝が上がって太りにくくなったりするわけですが、代謝は筋肉の活動量と比例するわけで、慣れないと疲れる、それが事実です。

逆に、つま先を少しでも内側へ向けると、足首の背屈という動作(つま先を持ち上げる動作)や、股関節を捻る回旋という動作の可動域が狭くなります。可動が狭くなれば使える筋肉の種類も当然減る。だからちょっと楽に感じるのがつま先内向きです。

楽をすればそのしわ寄せは必ずどこかに掛かります。
動きの悪くなった関節の分、他の関節が動き過ぎ、数少ない筋肉に膨大な負荷がかかる事になります。

単なるつま先の向きだけれど、そこから派生する状態をいくつか上げておきます。

カカトの痛み

寝起き最初の1歩で“バリっ”とか“ビリっ”とか表現したくなる、瞬間的だけれど破れそうな強い痛みに驚いて、『カカト 痛み』などで検索すると、足底筋膜炎とか踵骨下滑液包炎とか何やら恐ろしげな名称が並んでちょっと凹む人も居ると思います。

伊藤の拙い経験では難しい治療が必要な事はそう多く無いと思われます。実はワタクシ自身も整体師になって間もない頃に経験している痛みです。そういえばあまりにカカトが痛くて仕事を辞めようと思っていた患者さんもいらっしゃいましたね。辞めずに済んで既に7、8年。その後お元気でしょうか。

人間は二足で立って30センチに満たない小さな足ふたつで身体を支えるように出来ているので、使い方を間違わず立ったり歩いたりしていれば厄介な事には早々なりません。

普段座っている事が多い人が急に立ちっぱなしになったとか、いつも崩れた重心で立ちっぱなしとか、偏った負担、もしくは急激な負担がフクラハギの筋肉に掛かって痛みというサインが出る場合がほとんどです。

負担の結果フクラハギの筋肉が短縮して凝り固まり足首は底屈。地面にカカトを着く、つまり足首の背屈をする際に停止部のカカトが“バリッ”と痛む。寝起きで最初の1歩が痛むのは、寝ている間ずっと底屈しているからなのです。

難しい診断を下す方々から見たら簡単すぎてアホみたいな考察かもしれませんが、何だかんだと難しい検査や治療をする前に、せめて左右のフクラハギを触り比べるくらいの事はして欲しいと思います。

二足歩行をするために人間のカカトはしっかりと地面に着くようになったのです。

なのに、つま先が内を向いて背屈の可動が狭い=踵が接地しにくい。
そんな状態ではフクラハギにばかり偏った負担が掛かるわけです。

外反母趾

つま先内向きで生じるトラブルの代表が外反母趾。
ヒールやつま先の尖った靴など槍玉に挙げられることが多いですが、履物はほとんど、いやまたく関係ありません。

腰痛・膝痛

足首と股関節が動きにくくなった分を背負わされて動きすぎるところが腰と膝。
本来やらなくて良い仕事を押し付けられたらそりゃ文句のひとつも言いたくなります。余計な仕事で働き過ぎた筋肉からの悲鳴が痛みなんですよ。

下半身太り

骨格筋の7割は下半身にあります。特に股関節を全く筋肉は非常に大きい。
つま先を内側へ向けていてはこの大きな筋肉が動きません。そりゃ下半身デブになるのも当然です。

美脚の基本はつま先外向き

先日のニューヨークでお目に掛かった美しいおみ脚を失礼ながら・・・・

つま先は外向きがワールド・スタンダードです

バレエやダンスの教育が盛んな所為があるかもしれませんが、日本の女性と決定的に違うのがつま先の向きです。つま先が少し外側を向いているのが脚のニュートラルな状態。筋肉に偏りが生じず歪みも生まれない状態です。

つま先が内を向くと小指側で地面を蹴るようになり足関節は内反してきます。内反すればセットで底屈しやすくなります。足が底屈すれば連動して膝が屈曲しやすくなります。そうやってアンバランスが進むのです。日本人でヒールを履いて膝をしっかり伸ばして歩けてる人は滅多にいないのは、つま先の向きと関係があるのです。

つま先外向き(自然体)は足首も股関節も良く動く。背屈の可動域が広いから歩幅を広げても踵が地面から離れずフクラハギに余計な負担をかけずに済む。最後の最後に親趾で地面を蹴れる事もあってもの凄く歩くの早いのがニューヨーカーです。日本じゃ歩くの早めなワタクシ、写真左のショーパンの子にブッチギられましたw。

上の写真、スーツのオジサンの脚を見る限り日本のオジサンぽいですね。(日本人だったかも?)。これで長距離歩いたらアチコチ痛くなること請け合いです。

オジサンじゃなくNY美人みたいに成りたいならつま先は外!

内股を撲滅したい。そんな気持ちで総まとめ的なエントリ書きました↓

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴17年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの全般/が好きです。

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