まだしばらく残暑が続きそうなこの夏。本格的な夏バテはこれからやってきます。
先日のエントリー『夏にお腹の調子が悪くなるのはなぜか』も、室温・外気温の差に自律神経が影響されてしまういわば夏バテ。夏バテはお腹だけじゃなく、

  • 冷房負けの冷え性
  • 熱が身体にこもったような感じになるもの
  • 食欲不振
  • 不眠

などもあります。
かくいうワタクシも今頃になって寝苦しさを感じておりまして(自宅にエアコンは無い)、ちょっと「熱こもり系」の夏バテ気味です。

内外の気温差など夏ならではの夏バテ要因もありますが、そもそもの自分のタイプが季節要因に押されて強烈に出てくる場合もある。伊藤の場合は日頃から熱こもり気味って事ですね。

冷える人・熱がこもる人

夏に限ったはなしではなく、日頃から冷える人は夏に冷房で冷えるし、暑い人はいつも暑いのです。

冷える人

●ムクミが出やすい
●喉が渇かない
●汗かかない
●オシッコ少ない
●足など攣りやすい

熱がこもる人

●上記の反対

細かい事はさておいて根本だけ考えれば、水の循環が良くないか良すぎるかの違いです。

身体の70%が水。60%が細胞内液

人間の身体は実に70%ほどが水です(加齢とともに減少します)。
因果なことに地球表面の70%も水(なんだか嬉しいですね。身体は小さい地球!)。
地球の水が淡水と海水に別れるように、身体の水も細胞内液と細胞外液にわかれます。
海で生まれた単細胞生物が、細胞を幾つかまとめて表皮でくるんで陸へ上がってきたので、細胞内液にはカリウムが豊富で細胞外液はナトリウムが豊富なのです。

僕らは海ごと陸に上がってきた

だもんで、傷口を舐めると塩っぱいわけです。
それぞれの濃度は浸透膜効果で常に一定に保たれるようになっています。細胞外のナトリウム濃度が高いと細胞内から水分が引っ張られて乾いた状態になるので、汗やおしっこの量と比例して飲む量も多くなります。熱を逃がす水が細胞内に少ないので、なんだかちょっと暑っついのが後者です。

そんな『熱がこもった』夏バテは細胞外液のナトリウム濃度を下げるのが吉。カリウムを豊富に含むスイカやキュウリがラッキーアイテムです。スイカ半分くらいを一気食いすると結構スッキリします。いやホントに。

スイカ

旬は凄い!

反対に冷える夏バテの人は、細胞内に水分が多めということ。細胞自体が乾いてないのでの喉も渇かず、冷却機能としての汗やおしっこも出にくくなるわけです。
細胞内から水分を引っ張りだす裏ワザとして、ナトリウム濃度を上げるという荒技があります。塩っぱいもの食べて喉が渇くのは細胞が乾くからなのです。
寒い地方に塩っぱい味付けが多いのも頷けますね。

もちろん正攻法は、水の循環システムを正常化する事。
体内で水の運搬をしてくれるのはアルブミンというタンパク質です。アルブミンは肝臓で生成されて腎臓でろ過されて体内に残ります。
尿検査で検出される蛋白がアルブミン。腎機能が低下するとアルブミンが体外に出てしまい、肝機能が低下すると生成されないわけです。

尿も肝機能も正常なら、良質のタンパク質と必須アミノ酸ロイシンの摂取でアルブミンを増やせるという説があります。良質なタンパク質の代表は大豆。つまり枝豆です。ロイシンはトウモロコシに沢山含まれています。

その時その土地になっているものを食べる

四季があって旬がある日本凄い!・・・・・わけじゃなく、自分が暮らしている土地にその時実っているモノを食べるという実は当たり前の話。色んな事が上手くいかないのは人間だけがどんどん不自然になっているからなのかもしれません。

まとめ

自然な温度調整と旬を好き嫌いせず食べる!結局夏バテに限った話では無くなりますなw。当たり前なことを当たり前にやるだけです。

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